●家庭ごみ処理有料化
ゴミの総量減量化に伴う、ゴミ袋の有料化(受益者負担)について
神奈川県逗子市
逗子市では、平成24年から検討を始め、平成27年度からゴミ処理施設の炉の延命とゴミの減量、そしてゴミ処理費の公平性に基づき、この有料化事業がスタート。
廃棄物減量等推進審議会の中で議論を重ね、途中パブリックコメント実施し、まちづくりトークや市民説明会を実施したが参加者は55名。
平成26年からは地域への説明を細かく丁寧に165回実施し、延べ6,129名の市民の方へ理解とご協力を頂くために説明会を実施。同年9月に条例改正を議会に提案。翌平成27年10月から家庭ごみ処理有料化を実施となったとのこと。
説明会は資源循環課の職員2、3名と設営のお手伝いでクリーンセンターの作業員さんも2名、合わせて5名程度で行なってきている。
有料化されたのは、家庭ごみの可燃ごみと不燃ごみ。
ごみ袋は、
・5ℓの袋
10枚100円(製造単価5.1円)
・10ℓの袋
10枚200円(製造単価5.4円)
・20ℓの袋
10枚400円(製造単価7.1円)
・40ℓの袋
10枚800円(製造単価10.3円)
となっており、不燃ごみでも袋に入りきらないものは、袋を巻き付けて出している。
可燃、不燃は有料化となったわけであるが、
ただし、以下の対象世帯は減免。
・生活保護受給世帯
・身体障害者手帳(1級、2級)、精神障害者保健福祉手帳(1級)、療養手帳(A1、A2)の交付を受けている方が属する市民是非課税世帯
・児童扶養手当受給世帯
・特別児童扶養手当受給世帯
有料化して得ている手数料は、ごみ処理関連の事業に使用されていて、その報告もなされているので、市民も納得しやすくなっている。
子育て世帯や介護世帯でよく言われることがある紙おむつは、汚物を取り除いたうえで、指定のごみ袋は使用せず、透明か半透明の袋で無料出すことができ、
草、葉っぱ、植木のごみも、燃やすごみでなく、従前どおり無料で回収しており、チップや堆肥として資源化されている。
※ただし、大きい木片や木材については有料で、植木などは粗大ごみとなる。
容器包装類は無料で各ステーションで回収。(分別種類は18種)
となっている。
各地域のステーション(100区域)を約80名の減量推進委員さんが回っている。
有料化を開始して3年目にはいりますが、今のところリバウンドもなく、順調に進んできている。
課題として残っているのは、高浜市でも同じであるが、紙類である。
ティッシュや簡易的な包装紙、封筒類などの雑紙をいかに可燃ごみから資源化できるか。
逗子市さんや高浜市だけでなく、他の自治体でも検討を進めている。
2018年08月09日
行政視察1日目 H.30.8.7
posted by 柳沢 at 09:43| Comment(2)
| 活動ブログ