昨日午後から、かわら美術館のホールにて開催された、屋根材である陶器瓦を使用した家屋の耐震性について、正しく理解するための講演会。 阪神淡路大震災以降、被災時に家屋が倒壊するのは、陶器瓦が重たいから、家屋が倒壊するという誤解が、写真や映像より広がってしまっている。 各自治体によりますが、家屋の耐震化の補助や、無料での耐震診断を行なっているところが多いのですが、中々一定の軒数から進んでいないのが実情です。 今回は、振動台での実験と同じように、被災した場合に今の家屋のどの部分が弱く、また倒壊する場合には、どのように倒壊してしまうのかシミュレーションできる、無料ソフトの紹介も合わせて、 @耐震化として屋根材を軽い物(スレートや金属)にした家屋 と A瓦屋根でも構造計算でIS値1.0を越えるよう壁などを補強した家屋 との、比較 耐震のシミュレーションやコストも併せた講演内容でありました。 耐震性を上げるために、いくら屋根を軽くしようが、IS値が1.0を越えるよう、壁などの補強をしなければ倒壊する可能性は、ほぼ変わらない。 屋根材が陶器瓦であっても、IS値が1.0を越えるよう壁などの補強をすれば、倒壊する危険性はぐっと下がる。 ようは倒壊を免れるには、屋根材ではなく、壁などの補強が一番大切である。 そして、スレートや金属屋根は陶器瓦と違い、メンテナンスが必要になるため、ランニングコストを考えるとトータルコストが高い。 現在の建て売り住宅を見ると、スレート葺きの家屋が多い。 購入時は安いと思うが、一生に一度の買い物と考えると、やはり陶器瓦が一番良いということが、よく分かる講演内容となっておりました。 瓦屋根への誤解が少しでも払拭できるよう、今後も取り組んで参りますm(__)m |
2018年02月23日
陶器瓦についての講演会
posted by 柳沢 at 19:33| Comment(0)
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